2023
10.22
なぜインボイス制度に登録したのか。とあるフリーランスWebデザイナーの決意。
コラム
2023年10月1日、ついにインボイス制度が施行されました。
免税事業者のフリーランス・個人事業主は、インボイス制度に登録するかどうか重要な決断を迫られました。
フリーランスWebデザイナーであるわたしも、例に漏れずその一人です。
悩んだ結果。
わたしは課税事業者、インボイス発行事業者(適格請求書発行事業者)となる道を選びました。
もともと10%の消費税込で適正価格となるよう料金を設定していたため、そこから10%を引かれるのはつらいものがあります…。実質、10%の増税となってしまうのです。かといってこのご時世、いきなり値上げするのも辛いところ。
それなのに、なぜインボイス制度へ登録する道を選んだのか。
そこには3つの理由があります。
【理由01】お客様に安心してご依頼いただきたい!
わたしがインボイス制度に登録した一番の理由。
それは、『お客様・お取引先様に安心してご利用いただきたかった』からです。
たとえば課税事業者が免税事業者のフリーランスにホームページ制作を依頼した場合、どうなるか。
依頼側は制作費用の消費税額は控除できません。そのため納税額が増えてしまいます。
かといって依頼側から「消費税分10%値下げしてほしい」と一方的な値下げをおこなうこともできません。独占禁止法上問題となるおそれがあるからです。
わたしはこれまで、やりがいのあるお仕事をたくさんいただいてきました。
そのおかげで生活ができ、デザイナーとしても成長することができたのです。
ご依頼いただいたお客様には、感謝の気持ちでいっぱいです…!
そのため自分が免税事業者のままでいることで、新規のお客様はもちろん、既存のお取引先様に負担をかけてしまうのは心苦しいな…と感じました。
お客様に負担なくご利用いただくことにより、モヤモヤせずにすみます。結果として気持ちよく制作作業に取り組み、いいホームページ作りにつながるのではないでしょうか。
というのも、わたしの中でWeb制作のお仕事は『お金を得る手段』ではなく、『依頼してくれた方の未来にプラスアルファしたい』という気持ちからスタートしています。
この機会にあらためてフリーランスになった原点を振り返ってみて、『インボイス制度に登録しよう』という決断にいたりました。
【理由02】未来の自分へ投資したい!
企業によっては「免税事業者への新規依頼を控えるように」と通達があったという話も耳にします。免税事業者のままでいることにより、新規のお客様からの依頼が減る可能性もあるのです。
わたしはホームページ制作を通じて、ご依頼いただいた方の未来・事業を輝かせるお手伝いをしたい。
それが私の人生のテーマであり、夢です。
そのために、今後もたくさんのお客様とご縁があればと思っています。
しかしインボイス制度に登録しないことにより、その夢は叶わなくなる可能性があるのです。自分で自分の人生の可能性を狭め、チャンスを棒に振ってしまうのは残念なこと。
インボイス制度の受け入れは、夢を叶えるための、未来の自分への投資だと考えました。
【理由03】消費税の確定申告の手順を知りたい!
消費税の確定申告はやったことはありません。これは経験できるいい機会です。
人生、何ごとも経験。
この経験が、いつか誰かの役に立つことがあるかもしれません。
この3つが、わたしのインボイス制度に登録した理由です。
「そんなの綺麗事だ!」と感じる方もいるかもしれませんが、自分の想いの棚卸しの末に導かれた理由なので、ありのままの気持ちです。
私の前職・両親・ご先祖様も商売人だったので、『商人魂』がDNAに埋め込まれているのかもしれません。
インボイスについては、人によって考え方や状況は様々ですので、登録することに正解も不正解もありません。
免税事業者にもすばらしいクリエイターは大勢います。課税か免税かで依頼先を選ばず、フラットな視点で依頼先を選んでいただければと思います。
わたしにとってのインボイス制度登録は、お客様とより良い関係を築くための大事な一歩。
これからも安心・信頼を提供し、お客様の未来に寄り添うホームページ制作をお届けいたします。
そんなAmotDesignのインボイス登録番号は、以下よりご確認いただけます。